こんにちは!今回は現在日本在住のぶきっちょが、遥か昔10代だった頃に経験したカナダ短期留学を振り返り、つらつらと思い出話を書いていこうかと思います。
人生初の留学を考えている方や、カナダ渡航に興味がある方に少しでも参考になれば幸いです。
カナダへ行くことを決意したのは18の時。
高校生の時ずっとアヴリルラヴィーンが大好きで、特に1stアルバムに収録されている”My World”という曲をヘビロテして聴いていた(もちろんComplicatedも大好きだ)。
この曲は、アヴリルが出身地ナパニーという小さな町にいたときのことを唄っている歌だ。はっきり言って歌詞の意味もわからないまま曲調が好きで聴いていたのだが、「カナダに行ってみたいなあ」という思いがこの曲から生まれた。
「カナダに行ってみたいなあ」から、「大学生になったらカナダ留学しよう」となり、大学1年生の夏に1ヶ月だけオンタリオ州トロントの語学学校に行ってみることにした。
なぜトロントかというと、アヴリルの出身がオンタリオ州だからである(単純)。
ちなみにこの時の英語力は、授業で“Country”を真顔で「コウンチュリー」と読んでクラスを沸かせるくらいハイレベルだった。
1人飛行機も海外も全てが初めて
もう十○年も前のことではあるが、空港まで両親と姉が見送ってくれたことをよく覚えている。
見送られると寂しくなるので見送らないでもらえる方が良いのだが、まあ仕方がない、と思いながら飛行機に乗る恐怖にひたすら怯えていたような気がする。
何はともあれ、1人で飛行機に乗るのも海外に行くのも、ホームステイで他人の家に住むのも全てが初めてである。
飛行機に関しては恐怖が100%だったが、そのほかに関しては不安が30%、ワクワクが70%くらいだった。こんなワクワクすることはない、と思うくらいワクワクしていた。初めて1人でやることって、楽しいよね。
トロントに無事到着!ホームステイ先は優しいフィリピン人のご家庭
トロント空港についてからは、現地の留学エージェントが空港までお迎え&ホームステイ先まで車で送ってもらった。運転手がちょこちょこ何か教えてくれたのだが、半分以上何言っているかわからなかったので「おう、いえーいえー。わーお」とか適当に相槌を打っていた。ちょっと泣きそうになった。
ホームステイ先はKeele stationの近く、ダウンタウンからちょびっとだけ離れた住宅街のお家。住宅街といっても、東京の住宅街と違ってとにかく道が広い。家と家の間隔がとにかく広い。
この時私を受け入れてくれたのは、フィリピン人のお母さん&お父さん&可愛らしい息子さんの3人。初日こそ緊張して眠れなかったものの、数日で慣れた。特にご飯が美味しかった。日本人に向いている味というか、程よい味付けがドストライクでよくつまみ食いしていた(おい)。
また、私の他にジュリアナというブラジル人の女性もホームステイをしており、同じ学校だったこともあり後に結構仲良くなった。
そのブラジル人女性は当時27歳で、設計の仕事をしているらしく家でもちょくちょく仕事をしている姿が見られた。
「仕事しながら留学とかできるの・・・!?」と、知らない世界に触れかなり驚いたのを覚えている。
語学学校が始まり、国際色豊かな友達ができつつも結構日本人とつるむ
語学学校が始まると、授業の他にもイベントがあったりとやることが増え、ホームシックを全く感じなくなった。
そこはILSCという語学学校で、入学時にレベルテストを受け、Upper Intermediateクラスに入ることになった(スピーキングとヒアリングは全くダメなのであるが、文法はそこそこできるため実力より少し上のクラスとなった)。
クラスの第一印象だが、まず何よりもブラジル人が多かった。
教室ではコミュニケーションがとりやすいように机がコの字に並べられており、隣も目の前もだいたいブラジル人だった気がする。そして彼らはよく喋る。文法的な間違えなんて気にせずとにかく喋る。”These is~”とか平気で言う。
でも、通じるのだ。
私を含め日本人の子らは、文法的な間違いをしないように頭で一度文を作り、「よし」と思ってから話すことが多いのでアウトプットのスピードに圧倒的な差ができていた。
このクラスがきっかけで、「間違えてもいいからとにかく喋ろう。こんな機会はなかなかないんだから」と思うようになった。
同じクラスのブラジル人、キャロとも比較的仲良くなった。キャロは何かあるごとに”Come on!”と言っていた。最初は「何に来て欲しいのだろう」と疑問に思っていたのだが、聞いているうちに”Come on!”とは「もう〜」とか「やだー」とか、「いいじゃん!」とか、色んな文脈で使える便利な用語らしいことがわかってきた。その後、真似してちょっと使うようになった。
他にも韓国人やメキシコ人など色々な国の色んな年齢の人々と仲良くなって遊びに行ったりもしたが、結局一番つるんだのは日本人だったなあと思う(留学あるある)。
その他ざっくり驚いたこと、感動したことなど
色んな思い出があって全て書くとキリがないので、印象深かったものだけ取り上げるとこんな感じだ。
- 夏は昼が長い(20時とかになっても夕方並みの明るさ)
- トロントの夏の夜の寒さは異常(冬になると鼻水が凍ると言われ、夏で良かったと心から思った)
- 地下鉄の路線が2本しかないため大変わかりやすい構造になっている(東京の電車はかなり複雑だ、というのを実感できた)
- 留学前は不安でも、とにかく行ってしまえば全てなんとかなる、っていうか全て楽しすぎる。失敗もあるがそれも含めた成功体験を積める。
- ナイアガラの滝は雄大過ぎて一生眺めていられる。悩みがちっぽけに感じられる。
- Tim Hortons(ティムホートンズ)というドーナッツ屋のホットチョコレートが安くて美味しい
まとめ
この1ヶ月のトロント留学はあっという間過ぎて、帰国後は「今度は1年以上は行こう」という目標ができた。(そしてそれは社会人になった後実現した。)
大学1年で思い切ってトロントに行きその楽しさを味わっていなかったら、その後さらに思い切って会社を休んで行ったバンクーバー留学もしていなかったかもしれない。そうしたら、よっしーと出会うこともなくこのゆるかなサイトも存在していなかっただろう。
そう思うとなんだか、行動に移すことというのはとても尊い。
個人的な意見ではあるが、もし漠然とした不安だけで留学を躊躇している人がいたら、思い切って踏み出して欲しいと思う。

記事作成:ぶきっちょ
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